映画 「ソドムの市」

1)「ソドムの市」 (ユーロスペース) ☆☆☆


2004年 日本  カラー スタンダード 104分 
監督・脚本/高橋洋  出演/浦井崇 小嶺麗奈 中原翔子 園部貴一
 個人的に映画美学校をどう思っているかは兎も角、高橋洋とは相性が悪く、いや、それを言い出せば中田秀夫清水崇も、ようはJホラーと合わないという、彼等の仕事の一部だけしか観ていない自分の狭い視野の偏見で言うのも何だが、「女優霊」は僅かに良いショットが幾つかあったぐらいで、「リング」は、「らせん」の方がまだマシだと思った。更に言えば「発狂する唇」のような狙って作るバカ映画は大嫌いである。
 Jホラーに話を戻せば、高橋が脚本を書いていなくとも「仄暗い水の底から」「呪怨」などにしても、演出に見るべきものが幾つかあるとは思ったが全く面白いとも怖いとも思えず、これなら「the eye」等の方が遥かに怖い。ハリウッドで続々リメイクされ大ヒットしているのだから、自分の感覚が悪いのだろうが、何故この程度の稚拙な映画が評価されるのだろうと思う。唯一、黒沢清は素晴らしいホラー映画を作っていると思うが。
 高橋洋が商業映画で監督をやろうとしているという噂は聞いていた。「女優霊2」をやるというハナシが出ていたハズだが、モタモタしている内に仙頭がいなくなってしまった。(続く)