本の噂 「シナリオ神聖喜劇」

シナリオ 神聖喜劇
 荒井晴彦による大西巨人の原作を脚本化したもの。買うことになるがろうが、未だ立ち読みのみ。「ヴァイブレータ」がキネマ旬報脚本賞を受賞した際のインタビューで、戦争モノをやりたいと語っており、何か終戦60周年の大作脚本、あるいは「艦隊のイージス」の脚本でもやっているのかと期待したが、単なる出版で終わっていることには些か失望した。勿論これを契機に映画化が実現するなら誠にケッコーなハナシだが、あの分量からして現実的にはどうか。やはり脚本は映画になってこそナンボのもので、映画化されなければただの設計図だと思っているので、勿論未映画化作品の脚本集の出版は良いことだと思っているが、荒井晴彦のような現役の才人に未映画化脚本を出版されても、と思う。映画化できないからせめてもの可能性として出版したのだということは十分承知しているが‥