CD 「恋のフーガ (初回仕様限定盤) [MAXI]」

1)「恋のフーガ (初回仕様限定盤) [MAXI]」W(ダブルユー)


 W(ダブルユー)に興味は全く沸かないが、以前も記したザ・ピーナッツのカヴァーだけは、こちらがピーナッツ好きなので、注目してしまい購入。
 Wのカヴァーはかなり原曲に忠実且つ、デビューマキシ「恋のバカンス」のカップリングが「月影のナポリ」「悲しき16才」を持ってきたりしていて、一体どこを目指しているのかという凝りぶりで嫌いではないのだが。
 今回の「恋のフーガ」も悪くなかったが、個人的に期待したのは、むしろカップリングの「ふりむかないで」で、ピーナッツの中でも殊更偏愛している和洋折衷ぶりが素晴らしい曲なのだが、Wヴァージョンはと言うと、アレンジが良くなく、原曲を損ねている。どうせなら、3曲目に林家こぶ平がメインヴォーカルでWがコーラスを務めるヴァージョンを収録して三平オマージュ林家三平がメインヴァーカルでピーナッツがコーラスヴァージョンの「ふりむかないで」は60年代の香り漂う素晴らしさに満ち溢れているのでお勧めである)でもしておいてほしかった。
 しかし、偉大すぎる先人のカヴァーをやらされるのを気の毒に思いつつ、この先ピーナッツ路線を進むにしてもあまり曲がない。まさかこの幼さを売りにした方々が「ウナ・セラ・ディ東京」をやるとは思えないが。