DVD 「NONFIX 廃墟シネマ」「FUTURE BLUES」

43)「NONFIX 廃墟シネマ」
44)「FUTURE BLUES」

NONFIX 廃墟シネマ [DVD] FUTURE BLUES [DVD]
 夫々中古購入。2000円と1600円程。
 43)は放送時にも観て録画していたので何度か観ているが、まあ一応買う。確か放送は2000年で、本作で取り上げられている廃墟の中に摩耶観光ホテルがあったので興味深く観た。と言うのも、放送直前にココで自主映画のロケをしたからで、自分の力量不足と時間に追われて満足が行かず、瀬々敬久の巧みな見せ方に地団太を踏みつつ編集していたことなどを思い出す。その後、摩耶観光ホテルは廃墟を語られる際に必ず登場する中心的存在となってしまい、自作を上映する機会がある度に軽薄な扱いを受けたが、それはもう、自分も廃墟ブームの先駆けとなった「萬」の廃墟特集を読んで、急遽クライマックスを摩耶観光ホテルで撮ることにしたのだから、文句は言えまい。それに瀬々敬久や、一貫して廃墟の作家である黒沢清の「風の又三郎」で描かれる摩耶観光ホテルには、そんな軽薄さなど全く無く、結局は能力差でしかないことを、明快に教えてくれる。
 そーいえば「IZO」でも摩耶観で撮影していたが、ビートたけしもあの中に居たが、あれは実際に行ったのかグリーンバック撮りなのか。
 数多く出ている廃墟紹介、あるいは劇中に摩耶観光ホテルが登場する作品は一通り観ているが、本作はやはり買う価値があるので買っておく。
 44)は「『COWBOY BEBOP』の世界を舞台に、同作の音楽を担当したシートベルツの架空の解散ライブを、全編実写撮影で描いたもの」、とあるが、まあショートフィルム的なものになっているらしい。アカラサマに外してそうな内容だったので、気になりつつも敬遠していたら、安価であったので買っておく。ま、菅野よう子が中心の作品なので良いかと。