雑誌 「cinéma 05」

38)「cinéma 05


 コレを読んで以来、是非購入せねばと思っていたのだが、偶々上記イベントの物販コーナーにあったので、Amazon等で買うよりも割高になるのだが、まあ良いかと思い購入。
 溝口健二の不当な扱いというのは長らく続いていて、生誕100年の際もさほど盛り上がらず、来年の没後50年あたりで派手にやってほしいものである。殊にフランスのシネマテーク・フランセーズから出てくるとも噂される「狂恋の女師匠」や、安部善重宅から発掘さればハクが付くのだが、それは兎も角としてもフィルムが存在しながら、上映の機会が稀でソフト化もされていない作品というのは腹が立つ。そういう意味で、フランスの映画雑誌の付録に「東京行進曲」がついてしまうことの驚きと、「キネマ旬報」あたりがそれをやらないことの腹立たしさ(ま、権利が絡んでいて国内での販売となると難しいのだろうが)があるのだが、兎に角「東京行進曲」が恒常的に観ることができるのが嬉しい。溝口に関しては、以前も書いたが、「愛怨峡」のDVDが6月に発売される