映画 「ワンダフルデイズ[日本語版]」

molmot2005-05-18

78)「ワンダフルデイズ 日本語版」[WONDERFUL DAYS] (テアトル池袋) ☆☆★★

2003年 韓国 カラー ヴィスタ 90分 
監督/キム・ムンセン    脚本/パク・ジュニョン キム・ムンセン    日本語脚本・演出/山賀博之    声の出演/山寺宏一 横堀悦夫 真田アサミ 山路和弘 大木民夫
 
 ガイナックスが配給を担当し、山賀博之が日本語版の演出・脚本を担当しているのが売りの韓国アニメ。
 ビジュアルは、それなりに見所もあるが、最近のこの種の作品の殆どに付き纏う、情報量が多過ぎて結局本来最も見せなければイケナイ箇所も霞んだ上に平板な印象となってしまうことからは、やはり逃れられていない。
 殊に本作の場合、アカラサマに詰め込み過ぎで、どこかで観たことがあるようなエピソードばかりというのは置くとしても、大状況と主人公の個的状況の組み合わせが至って悪く、1/3のエピソードは確実に不要だ。急にわけのわからない幼女や、動物を出してくるのも無意味でしかなく、主人公が「雲のむこう、約束の場所」の如きモノを作っているという設定が全く生かされていない。
 シーンとシーンの繋ぎがかなり悪く、ズバッと切断されているが如きで、テンポが出ないのでアクションのリズムが生まれない。
 クライマックスに至っては、もうどうでも良くなってしまった。