DVD 「昼下りの情事」「ターミナル」

112)「昼下りの情事・(ニューマスター仕様)」
113)「ターミナル」

昼下りの情事 (ニューマスター仕様) [DVD] ターミナル DTSスペシャル・エディション [DVD]
 共に新品1980円だったので購入。
 112)は「シャレード」と並ぶオードリーの最高傑作の1本。この《ニューマスター仕様》は、遂に「昼下りの情事」のオリジナルサイズでの収録を果たしたことが特筆されるもので、態々本作のスクリーンサイズのこれまでの過程が別紙に書かれていて、好感を持った。とは言え、自分も長らく「昼下りの情事」は初めて観たビデオがシネスコだったので、それがオリジナルサイズだと思い込んでいた。天地の切れ具合等に違和感を感じなかったからだが、本作に複数のサイズが存在すると知ったのは4、5年前の正月にNHK・BSで放送された際にスタンダードサイズ(ヴィスタだったかもしれない。テープがあるのだが出すのが面倒)だったので驚いていたら、流石にスクリーンサイズの帝王森卓也が早速キネ旬で、このオンエアがいかに画期的であるかを書いていて、そこで初めて成り行きを知った。この時期の作品はどちらをオリジナルサイズと呼ぶべきか判断に困るものが多い。ま、両方のヴァージョンを収録すれば良いのだが。ただ、こんなことをしていると、どう考えてもスタンダードでしかありえないものまで、トリミングされている!などと言い出す輩が出てくるから、見分けるだけの見識は持っておきたい。
 113)は無駄に長いスピルバーグにしては凡庸な作品だが、流石に無駄なキャメラの動きや意味の無いショットがないプロの作品に仕上がってはいる。