DVD 「金瓶梅」「RAMPO インターナショナル・バージョン」

119)「The Notorious Concubines: Special Edition 」〔金瓶梅
120)「The Mystery Of Rampo」〔RAMPO インターナショナル・バージョン〕 

 
 「実録阿部定」も買ったが、在庫切れで届かず。
 119)は若松孝二が松竹で撮った大作。今年に入ってようやく劇場で観ることができたが、日本ではDVD化はおろかビデオ化もされていない。では何故アメリカでは美しい発色のニューマスター版が出ているかと言うと、この作品は国内ではコケたが、香港で大ヒットし、その後アメリカでも上映されたから。日本語音声収録と書いてあったから買ったのに、吹き替えられた英語音声のみしか収録されておらず失望。しかし、劇場の退色しまくったプリントより遥かに美しい色で観ることができたのでまあ良いか。又特典が満載で、日本で撮られた往年の時代のブルーフィルムもどきのキワドイものが大量に入っていて興味深い。
 120)松竹という会社はフィルムの保存や、ソフト化というものに対して全く馬鹿としか良い様がないヒドイ会社で、作品よりも対人関係を重視する会社だ。大島渚への迫害の頃と何も変わっていない。奥山色がついているだけで奥山関連作は一部を除いて、「ハチ公物語」のような商売になるものであってもDVD化しない。当然「RAMPO」もDVD化されない。「RAMPO」3ヴァージョンは、ビデオが夫々東映ビデオ、バンダイポニーキャニオンで出たという事情の複雑さを象徴させるものがあるが、結局DVDで観ようと思えば、海外でDVD化された「The Mystery Of Rampo」を買うしかない。ま、1700円程度だからというのもあるが。「RAMPO インターナショナル・バージョン」のビデオは持っているがやはり買っておくことにした。