映画(TV/VIDEO/LD/DVD)「青い暴行 異常体験」

38)「青い暴行 異常体験」(VIDEO) ☆☆★★

1964年 日本 青年芸術映画協会  パートカラー シネスコ 分 
監督/新藤孝衛   脚本/   出演/

 開巻からカラーなのは、当然開巻から浜辺を歩く地元の女を愚連隊が取り囲み、押し倒し、服を脱がしていく様を見せる為だが、60年代の初期ピンクは若松作品ばかりを熱心に観ていては、当時のピンク映画のレヴェルやオーソドックスなピンクの質がわからない。
 主人公の心象が全て自身のナレーションで処理されてしまうつまらなさはあるが、オーソドックスに物語が展開されて、飽きずに楽しめた。
 ラストの剃刀で男の頚動脈を裂いて終わるのは、むしろまんま阿部定と言われようが、股間を裂いてほしかったと思うが、そんな表現が当時可能だったかどうか。