雑誌 「シナリオ 1月号」

108)「シナリオ 1月号」 シナリオ作家協会

 「ALWAYS 三丁目の夕日」「ビタースイート」「男たちの大和」掲載。
 今月は3本とも観る予定の作品。
 小山内美江子が、金八がプロデューサー柳井満の『乗っとられに会っています』と記している。降板騒動は聞いていたが、小山内側からの発言としては穏やかなものではない。

■追記(2005/12/06)
 「ALWAYS 三丁目の夕日」が掲載されているせいで、今号のシナリオがよく売れているらしい。今まで買ったこともない層が買っていくらしい。「電車男」掲載号も同様だった由。こーゆー水準以下の出来な作品が熱狂的に迎えられているのは、ひたすら理解できないが、やはりかなり観客の側が親切に補完してあげているのだろうな、と。しかし、「男はつらいよ」だって国民映画として郷愁を誘うとか言われていたが、山田洋次は、こんな映画とは比較にならない程、プロの手腕で作品を形成していた。しかし、吉岡秀隆は凄いな、と思う。松竹は山田洋次を説得して、セールスマンになった満が全国を旅するシリーズを、「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」の追撮パートの要領で続けておけば、撮影所を失わずに済んだのではないか。
 ま、「シナリオ」が売れて、同時掲載されている「男たちの大和」の問題や、西田直子の「ビタースイート」が幅広く目に触れて良かったではないかというところか。
 「男たちの大和」も「ALWAYS 三丁目の夕日」同様擬似昭和ノスタルジーで、幅広い観客層に受け入れられる、かもしれない。