CD 「鉄砲玉の美学 中島貞夫の世界」「メープル・リーフ」

2)「鉄砲玉の美学 中島貞夫の世界」
3)「メープル・リーフ」 メープル・リーフ

鉄砲玉の美学~中島貞夫の世界 メープル・リーフ
 2)先日の「Hotwax―日本の映画とロックと歌謡曲〈VOL4〉」で気分を盛り上げておいて、遂に登場「鉄砲玉の美学 中島貞夫の世界」。新宿タワレコでも大きく扱われていて、店内に頭脳警察の「ふざけるんじゃねえよ」が流れる中購入。ザッと聴くだけでも一昨年の新文芸座中島貞夫特集で観た諸作を思い出し、高揚する。三度目の「日本暗殺秘録」は兎も角、他は初見ばかりなので「鉄砲玉の美学」「狂った野獣」「893愚連隊」「にっぽん’69 セックス猟奇地帯」「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」「くノ一忍法」等、傑作の連打にフラフラになりながら楽しんだ。
 今回の企画とはやや趣旨が外れるかもしれないが、個人的には「日本暗殺秘録」の全篇を貫くコーラスが主のテーマ曲が大好きなので音源化して欲しかった。
 3)同じく荒木一郎つながりで、「午前中の時間割り」の主題歌が魅力的だったので、メープル・リーフの唯一のアルバム「メープル・リーフ」を。荒木一郎プロデュースだが、才気迸る1枚。荒木のメロディーメーカーの凄さが凝縮されていて、メープル・リーフのコーラスが心地良い。「午前中の時間割り」のタイトルバックで流れる「草子の散文詩」は劇中で流れる版とは若干異なるが、アルバム収録版もかなり魅力的だった。