ブログの煽動装置 シネマヴェーラ渋谷で「次郎長三国志」シリーズを観なさいと蓮實重彦が煽動する

 年齢が同じと言うのに、映画への接し方において遥かに深い領域に入っておられると毎度感心して読んでいる『SomeCameRunning』で、蓮實重彦氏が現在、シネマヴェーラ渋谷で上映中の「次郎長三国志」の入りがかんばしくないからということで、コチラに緊急アッピールを書いて送ってきたとのことで掲載されている。続いて、青山真治もコメントするという豪華な状況。

http://d.hatena.ne.jp/SomeCameRunning/20060214

 蓮實重彦氏の最も素晴らしいのは、詐欺まがいの言葉を使ってでも観客を劇場に向かわせる煽動力のある言葉を吐き続けるところで、映画は結局は劇場に行って料金を払わせてナンボという根源性を追い続ける姿勢はやはり好きだ。
 しかし、それにしても、蓮實重彦氏にブログやれとは言わないにしても、青山真治は終了したboid.netの日記が面白かったので、また再開してほしいものだが。
 「次郎長三国志」シリーズに関しては、時代劇専門チャンネルで放送したものを録画しているのでパスを決め込んでいたが、直ぐに感化されてと言われようが、劇場で観るべきだと思わせられる。シネマヴェーラ渋谷へは未だ行っていないが支持したい劇場だ。やはり渋谷でマキノは難しいのか。これが新文芸坐なら未だ展開できたのか。

■追記
 などと、書いていたら、『Shiguehiko Hasumi』という差出人の方から、「何とぞ、よろしく。」という言葉を添えて、以下のモノが添付されて来ました。ってコレって御本人からですか!トラックバック恐るべし。とりあえず、上記の名前が呼び捨てなのは不味いので急ぎ修正して、添付いただいたモノを張っておく。
 それにしても、こんな末端ブログにまでと恐縮するのみだが、マキノ雅弘は自分の一番好きな多作監督の代表なので、ソフト化されていない作品、フィルムが存在しない作品含めて、今後発掘と発見によって常に新たな作品と出会うことができるであろう監督だけに永遠に古びることがない。「次郎長三国志」は2本程観ただけで、以降の作品は手元に録画したテープを放置している自分にとっては、恥ずかしい限りだが、スクリーンで接する機会を気軽に流してしまうのは、やはり惜しい。と、気付けば煽動されていることが悔しい。
 恐らく、コピペ大歓迎のようなので、賛同される方は下記の文を貼っちゃってください。
 

     あのマキノ雅弘監督最盛期の傑作
       次郎長三国志 
        (1952-1954)
    
        全九本が、いま東京で見られる
しかも、東映版リメイク全四作(1963-1965)も含めて!!
     となれば、とるものもとりあえず
渋谷シネマヴェーラhttp://www.cinemavera.com/)に
      駆けつけねばならぬ!!!
       参考書としては、もちろん
山田宏一次郎長三国志—マキノ雅弘の世界を
        かかえて!!!!
    全部は無理という方は、せめて
第部以降三作の久慈あさみと第部の越路吹雪
   のお色気を堪能されたい!!!!!


以上勝手連的な緊急アッピールでした。お騒がせ、失礼:蓮實重彦