DVD 「大霊界 霊界通信BOX」
「大霊界 霊界通信BOX」
16)「丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる」
17)「丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!」
18)「丹波哲郎の大霊界3 死んだら生まれ変わる」
こーゆーモノを嬉々として(というわけでもないが)購入するというのは、不味いに違いないのだが、中古ビデオでシリーズ3本全て持っていながらDVDBOXでも購入。といっても中古で4800円なので1本換算1600円だからまあ良いかと。
あらゆる宗教が嫌いなのだが、唯一子供の頃心を開いたのが丹波だったというのは、やはり親はその段階で目を摘んでおくべきだったのではないかと。
小学校4年頃だったか、「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」と併映されていた「丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる」を観た。場内はジジババばかりでむせ返るようなジジババ臭さ。ジジババは切羽詰っているから必死になって観ていた。寅さん上映途中から入ったら、丁度スクリーンには、白衣の三田佳子が病院の外の渡り廊下の柱にもたれているショットだったとか、そんなことは覚えている。
で、今から思うと大霊界シリーズは、突如あの時代に再現された新東宝テイストな見世物映画だったと思い当たる。国際放映で撮影してるし。
大体たいして映画を観ていたわけでもない小4の自分が観ても、映画としておかしいと。開巻で、男女二人がナレーションで互いを紹介し、これから向かう目的地を言ってしまうなんておかしいだろうと。ま、最近は敢えてそーゆー作りをしているものもあるが、この作品はそうではない。単なる手抜きで、イヴ・シャンピの「スパイ・ゾルゲ 真珠湾前夜」も同じ様なことを開巻でやっていて呆れたことがある。
樋口真嗣がコンテ書いてるとか、精霊界の入り口の階段を、崇教真光の本部で撮影しているのを偶々数年後高山に旅行に行った際、観光地の向かいにドーンと建っていたのを見て知ったとか、つまらない思い出はあるのだが、子供が見る見世物映画としては、それなりに楽しかった。チャチさも含めて。「ノストラダムス 戦慄の啓示」にはない楽しさと言うべきか。
5、6年前だったか、三池崇史に「大霊界4」を撮らせるとか言ってたのはどうなったんだろうか。今や丹波哲郎もすっかり衰弱してしまったが。
しかしこのDVD、マスターはビデオ化のものを流用しているし、スクイーズ収録されていないし、もう少し商品として手をかけて欲しい。