河瀬直美長編劇映画第4作「殯の森(もがりのもり)」

 日記が更新されてなかったので、しばらく見てなかった河瀬直美のサイトで新作の告知が。
 http://www3.kcn.ne.jp/~kumie/news/news.html

 「沙羅双樹」以来となる劇映画は「殯の森」という『認知症の男性の恋愛物語』とのこと。
 個人的には河瀬の長編劇映画は「火垂」以外には乗れず、そのことから僅か3本の劇映画(ビジュアルアーツ時代の「白い月」なども観ているが、これはもっと乗れず)から言うのも悪いが、河瀬直美はやはり自身が投影された男と女のハナシを長尺でやる方が良いのではないかと。90分代の家族の映画(「萌の朱雀」「沙羅双樹」)は、「火垂」やドキュメンタリーの諸作に比べても決定的に弱い。そういう意味では、実際に出産を経た現在「沙羅双樹」を撮ればどうなるか気になる。
 今回は、家族の物語と言うよりも、「火垂」系列の厳しいラブストーリーになりそうなので、期待している。尺も2時間半ぐらいあった方が。河瀬直美の場合は良い。
 因みに毎度劇映画に限ってタイトルが読み難いが、今回が難度は最も高い。「殯の森」ってスンナリ読めない。