文庫 「ウルトラマン誕生」「笑芸日記 一九九六-二〇〇五」

11)「ウルトラマン誕生」実相寺昭雄 (ちくま文庫
12)「笑芸日記 一九九六-二〇〇五」高田文夫 (ちくま文庫

ウルトラマン誕生 (ちくま文庫) 笑芸日記 一九九六-二〇〇五 (ちくま文庫)
 11)実相寺の「怪獣な日々―わたしの円谷英二100年」や「ウルトラマンの東京」を同じくちくま文庫で読んでいたので、混同しかけたが、本書は「ウルトラマンのできるまで」と「ウルトラマンに夢見た男たち」を合本させたものとのことで、確か買ってなかった筈なので文庫合本は有り難い。
 12)鬱病だとか耳にして心配していた高田文夫の9年分の笑芸日記をまとめたものが出ていたので嬉々として買い求める。“笑芸”というコトバは確か香川登志緒の造語だと小林信彦が言っていたような記憶があるが、“お笑い”や“笑芸”というコトバは好きじゃないと小林が言うから自然と自分も嫌うようになり、だから「笑芸日記」というのは違和感があるのだが、何しても9年間の芸事を記録した貴重な書で、高田文夫のようなバランス感覚の優れたブレないヒトによって日々を綴られた文章は迫力がある。