映画 「スーパーマン リターンズ」 

molmot2006-09-29

231)「スーパーマン リターンズ」〔Superman Returnes〕 (ワーナーマイカル板橋) ☆☆☆★★

2006年 アメリカ WB カラー シネスコ 154分
監督/ブライアン・シンガー     脚本/マイケル・ドアティー ダン・ハリス     出演/ブランドン・ラウス ケイト・ボスワース ジェイムズ・マーズデン フランク・ランジェラ ケビン・スペイシー

 開巻のジョン・ウィリアムスのテーマ曲が高らかに流れてクレジットロゴもオリジナルそのままに出てきた段階で、泣けてきた。嗚呼、不味いなあと思っている内に、例の飛行機の墜落を食い止める一連のシークエンスで滂沱の涙となり、トドメはラストのクレジットにクリストファー・リーヴ夫妻への献辞でまた涙が頬を伝わる。いい歳こいて、こんな一歩間違えれば変質者みたいな赤いパンツ履いたオッサンを観て泣いていては不味いのだが、仕方ない。
 終盤が長過ぎるが、一番の不満は変身シーンが不徹底なことで、やはり急ぎながらも人目を忍び、路地を走りながらシャツをはだけたり、ビルの窓から飛び降りたり、回転ドアを利用したり、スピード写真の個室を利用したりといった、どこで変身するかというのが楽しみだったので、それが不徹底なのが残念だった。又、空間移動はどこでも可能に近い状態になっており、いつでもどこでも来てしまうので、間に合わないとか気付かないといったサスペンスがない。
 後は、ひたすらオリジナルへの最大の敬意を払いながら、ヒーロー物のあるべき作品に仕上げてあり、楽しめた。あと2本ぐらいはシリーズを続行して欲しいと思う。