雑誌 「STUDIO VOICE 2006年 11月号」

80)「STUDIO VOICE 2006年 11月号」 INFASパブリケーションズ 

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 11月号 [雑誌]
 著名人の選ぶオススメ本企画は安易で、何度も買ってることだし、スルーするつもりが、足立正生やら好きなヒトも混じっていたので、まあ良いかと買って電車の中でパラパラと目を通す。足立は例によって一人だけ文体が60年代で面白。豊田道倫三上寛が並んで書いているのに、目次で三上が抜けているのに腹を少し立てつつ家に帰ると、BSで三上寛が出ている「フォークの達人」が終わりかけていた。HDの録画を確認しつつ頭から流して見ていたら、途中で山谷初男が出てきて唄いだしたので見入る。コノヒトは唄い方が良い。去年の新宿FESTで「プカプカ」を唄っていた時も実に心地良さそうで、こーゆーヒトが唄うと感じが出るんだなあと思いながら聴いていた。驚いたのは、ハッポン氏が歌詞を忘れると会場全体で唄ってしまうことで、ある程度世代が固まっていたとは言え、バラ付きもあったのに、みんな唄えるなんてと思った。で、自分もどこで覚えていたのか、一緒に唄いながらはっきりと思い出せなかった。
 因みに、豊田と三上が選んだ書は、夫々古今亭志ん生の「びんぼう自慢」と、太宰の「津軽」である。