DVDの噂 「スーパーマン アルティメット・コレクターズ・エディション (11枚組)」「D坂の殺人事件」「シルバー假面」

□「スーパーマン アルティメット・コレクターズ・エディション (11枚組)」
スーパーマン アルティメット・コレクターズ・エディション(11枚組) [DVD]
 今になってワーナーが無茶なBOXを出すそうで、実に11枚組の「スーパーマン」〜「スーパーマンIV」までのバージョン違いや特典を含めたものになるそうだ。



  スーパーマン SE Disc1 (劇場版)
  スーパーマン SE Disc2 (ディレクターズカット版)
  スーパーマン SE Disc3(ボーナスディスク)
  スーパーマン SE Disc4 (ボーナスディスク)
  スーパーマンII SE Disc1 (劇場版)
  スーパーマンII SE Disc2 (ボーナスディスク)
  スーパーマンII SE Disc3(ドナーカット版)
  スーパーマン III DE
  スーパーマン IV DE
  ストーリー・オブ・スーパーマン 〜スーパーマンの全て〜
  You Will Believe (ボーナスディスク)


スーパーマン SE Disc1 (劇場版)
 1978年劇場公開版本編、英語音声をDolby Digital 5.1にリマスターして初DVD化。ピエール・スペングラー(製作)&イリヤ・サルキンド(製作総指揮)による音声解説とミュージック・トラックつき。

スーパーマン SE Disc2 (ディレクターズカット版)
 リチャード・ドナー監督の意向により、本編に8分間の新たなシーンを加えたディレクターズカット版。

スーパーマン SE Disc3(ボーナスディスク)
 「スーパーマンコレクション DVDコレクターズBOX」の特典Discに収録されている内容と一部重複。

  「スーパーマン SE Disc4 (ボーナスディスク)
 初ソフト化の『スーパーマン』秘蔵メイキング、1951年製作の劇場未公開映画『スーパーマンと地底人間』、1940年代製作のフライシャー兄弟による『スーパーマン』(アニメ)など、ファン垂涎のボーナス・ディスク。

スーパーマンII SE Disc1 (劇場版)
 1980年劇場公開版本編が、日本語吹替音声入りで再登場。ピエール・スペングラー(製作)&イリヤ・サルキンド(製作総指揮)による音声解説と初ソフト化の未公開シーンを新たに追加。

スーパーマンII SE Disc2 (ボーナスディスク)
 初ソフト化の『スーパーマンⅡ』秘蔵メイキングと50周年を記念した特番、1940年代製作のフライシャー兄弟による『スーパーマン』(アニメ)など。

スーパーマンII SE Disc3(ドナーカット版)
 2006年製作、リチャード・ドナー監督による冒頭&結末別バージョンが初ソフト化で登場。マーロン・ブランドマーゴット・キダーの初出し映像やリチャード・ドナー版メイキング、未公開シーンなど、豪華初ソフト化特典が満載。リチャード・ドナー監督自らによる音声解説。

スーパーマン III DE
 1983年製作劇場公開版本編が、ピエール・スペングラー(製作)&イリヤ・サルキンド(製作総指揮)による音声解説と初ソフト化のメイキング&未公開シーンを新たに追加して再登場。

スーパーマン IV DE
 1987年製作劇場公開版本編、待望の初DVD化。約30分に及ぶ初ソフト化の未公開シーンとマーク・ローゼンタール(脚本)による音声解説を新たに収録。

ストーリー・オブ・スーパーマン 〜スーパーマンの全て〜
 ブライアン・シンガーと、エミー賞受賞のドキュメンタリー映像作家ケビン・バーンズ製作の長編ドキュメンタリー。

You Will Believe (ボーナスディスク)
 「スーパーマン」ファン必見!劇場版「スーパーマン」シリーズを題材にした新作ドキュメンタリー、初ソフト化。
映像特典…
スーパーマン・シリーズの光と影
   伝説の始まり(13分)
   発展(21分)
   撮影の舞台裏(22分)
   決裂(12分)
   伝説の終焉(19分)
スーパーマン神話(19分)
真のヒーロー:クリストファー・リーブへ捧ぐ(17分)
”スーパーパップ”1958TVパイロット版(21分)
WBカートゥーン
       Super-Rabbit(8分)
       Snafuperman(4分)
       Stupor-Duck(6分)

発売日:2006/12/22
希望小売価格:19,800円(税込)
http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=5253


 既に「スーパーマンコレクション DVDコレクターズBOX」を、いくら半額とは言え購入し、「スーパーマンⅢ 電子の要塞」も単品発売された際に購入した身としてはこんなBOXが出ると対処に困る。
 最も注目なのは、出る出ると言われていた「スーパーマンII (ドナーカット版)」で、「スーパーマン」を監督したリチャード・ドナーは、1・2作目同時撮影の計画で撮影に入っていたものの、途中でスケジュール、予算の問題から1作目のみを先に完成させることになり、半分近く撮影が済んでいた「スーパーマンII」は撮影を一時中止することになった。しかし、プロデューサーとの対立もあり、撮影再開時には、リチャード・レスターに交代させられていた。新聞社内などは纏め撮りの対象だったとか僅かなことしか知らないので、どこがドナーで、どこがレスターかは厳密には知らない。それだけに、リチャード・ドナー自ら再編集したヴァージョンが観れるというのは興味深いことこの上ないのだが、冒頭&結末別バージョンと上には書いてあるので、本編はそう変わっていないのだろうか。当初マーロン・ブランドフッテージを使用する予定がトラブルになり使用できなかったことは有名だが、「スーパーマン・リターンズ」を観ればわかるように、亡き後は大分緩くなったようで、それだけに当初の予定通りの形になったということなのだろう。
 後、個人的に初めてリアルタイムで劇場で観たスーパーマンということで愛着のある「スーパーマンIV」がようやくDVD化を果たすのと、特典収録されている「スーパーマンと地底人間」とか、TVパイロット版とか観たいものが幾つかある。一作目の劇場版とかは、LDで持っているので、特に欲しくもないが、しばらくは単品でどの程度出るかとか見定めないと、かなり被っているのでウカツに買う気にはなれないが、気になるのが何本か混じっているので困る。


□「D坂の殺人事件」
D坂の殺人事件 [DVD]
2007/1/21発売 4,725円

 ようやく「D坂の殺人事件」がDVD化される。「屋根裏の散歩者」と纏めて(理想を言えば二枚組みなり片面二層で1枚に収めるなりしてほしかったが、会社が違うので無理なようだ)出して欲しかったが、ともあれDVD化されたのは嬉しい。但し東映から出るので高めではあるが。短い作品なのに。
 「屋根裏の散歩者」のDVDでは、実相寺昭雄と一瀬Pのコメンタリーがとても面白かったので、今回も収録してほしいものだが、東映は値段は高いクセにそんなものを入れようともしないのではないかと不安になる。
 そー言えば、 吉行由美って、この作品で初めて知ったんだとか、平日の昼間に学校サボってテアトル梅田へ観に行ったら、同じ学科の友人に会って、観終わってからもずっと興奮して実相寺アングル全快な作りを称えたのを思い出す。ウルトラやら怪奇大作戦やらATGでの実相寺にリアルタイムで立ち会えなかった遅れてきた人間は、リアルタイムで実相寺臭満載な作品を体感できたことに、ひたすら興奮して喜ぶしかなかったのだ。大体、劇映画での実相寺は4年単位ぐらいでしか新作が観れず、「D坂の殺人事件」にしたって、「屋根裏の散歩者」から4年を経ていた。とは言え、ここから新作を観るまでに更に7年待たされようとは思いもしなかったが。だから、昨年の「姑獲鳥の夏」「乱歩地獄」と新作が2本続いたなんてのは実に凄いことなのだが、これまでの倍近く待たされたのだから、当然と言えば当然だ。しかし、今年から来年にかけては、「ユメ十夜」と「シルバー假面」(劇場公開するものの、OVとして製作するので映画ではないと実相寺は言っている由)が公開されるので、此処に来て次々と新作を劇場で観れるのだから、ひたすら喜ぶしかない。
 松竹も「陰獣」を早くDVD化してほしい。
 因みに「シルバー假面」については下記の通り。


シルバー假面

製作:実相寺昭雄桜井浩子
総監督:実相寺昭雄
原案:佐々木守実相寺昭雄
監督:実相寺昭雄(1話)、北浦嗣巳(2話)、服部光則(3話)
脚本:中野貴雄(1・3話)、小林雄次(2話)
出演:ザビーネ(シルバー假面)=内田仁菜、本郷大尉=渡辺大平井太郎(のちの江戸川乱歩)=水橋研二カリガリ博士石橋蓮司ひし美ゆり子

来春DVD3巻リリース。12月下旬、ユーロスペースにて先行上映(レイトショー)。


 とのことで、製作の桜井浩子が、あの桜井浩子なのかとか、佐々木守の原案を活かして脚本化できるのは、薩川昭夫ではないのか、とか思うところもあるのだが、劇場公開は嬉しいものの、たぶんビデオだろうから、それが最近かなり不信感を持っているユーロスペースで大丈夫なのかとか思うのだが(そういえば来年1月には同じくユーロスペース足立正生の「幽閉者」が公開されるので、何だか足立正生に実相寺とATG封切館みたいになっているが)。
 ひしみゆり子は自身のブログで出演の模様を書いていたが、何か実相寺の集大成的な作品になってしまうような気がする。大体予算が少なければ少ない程、実相寺は異様に凄い作品を作ってしまうのだから。