映画 『魂萌え!』

molmot2006-10-22

第19回東京国際映画祭 コンペティション

 チケットを買っていた、「ニッポン・シネマ・クラシック」のマキノ省三監督の『実録 忠臣蔵』を起き損ねて見逃すという、実に幸先の良いスタートを切った自分の東京国際映画祭。専ら特集上映を何本かうまく時間があえば観たいと思っているが、2、3ヶ月先に観れるものを態々観に行くなんて、ただの有料ホール試写だと言いながら、『魂萌え!』だけは、どうしても早く観たかったので観に行くが、素晴らしい秀作だった。阪本順治が『顔』以来の復調を見せた。やはり“個”を描かせればこれほど濃密に描ける監督は稀有な存在だと改めて思う。帰りがけにホール後方の座席に松岡譲司監督の姿を見かける。

251)『魂萌え!』  (オーチャードホール) ☆☆☆★★★

2007年 日本 シネカノンハピネット朝日放送 カラー ビスタ 125分
監督/阪本順治    脚本/阪本順治    出演/風吹ジュン 三田佳子 加藤治子 寺尾聰 豊川悦司