DVD 『女学生ゲリラ』『手錠』

136)『女学生ゲリラ』 (足立正生
137)『手錠』【成人劇場公開題:ロスト・ヴァージン やみつき援助交際WOWOW放送題:ロスト・ヴァージン 手錠の疼き】 (サトウトシキ

女学生ゲリラ [DVD] 手錠(ロスト・ヴァージン やみつき援助交際) [DVD]
 偶々立ち寄った先で、アップリンクDVDの新品30%OFFというのをやっていたので、思わずガバーっと買ってしまいそうになったが、まあ、30%OFFという微妙さが幸いして、無闇に買わないように、とりあえずこれだけは絶対という2枚を先に購入。
 というわけで136)は、足立正生の作品中ベストなので。初見は2000年の強制送還記念オールナイトで。シネ・ヌーヴォは補助席も出る盛況で、女の子が大半だったが(殆どは大阪ビジュアルアーツの子)、彼女らは芦川絵理の可愛さを口にしていたが、自分も以降、芦川絵理が出ているだけで酷いピンク映画でも許せる、みたいなところがあった。
 その後、CSのVパラダイスで放送していたので再見したが、90年代頭にハミングバードからビデオ化されていて、アップリンクからDVD化された時もマスターは同一のモノを使用している。本作はタイトルクレジットはビデオ編集で後乗せ(フィルム版では当然初めからクレジットは乗っている)してはいるものの、オリジナル通りのスコープサイズで収録されていることが幸いで、他にアップリンクから出ている『情事の履歴書』や『荒野のダッチワイフ』はオリジナルがスコープサイズなのにトリミングされてスタンダードになっていることを思うと全然良い。これはアップリンクが、と言うよりも、前述のハミングバード版が元々トリミングしているので同一マスターの流用の関係上こうなってしまっている。『荒野のダッチワイフ』は、3回ビデオ化されていて、東宝ハミングバードワイズ出版、夫々から出ているが、80年代に出た東宝版のみがノートリミングらしい。そういうこともあり、『荒野のダッチワイフ』はDVDはちょっと買う気がなく、再発を待っている。来年『愛欲の罠』が初ソフト化されることだし、BOXで『裏切りの季節』『荒野のダッチワイフ』『毛の生えた拳銃』を出して欲しいものだ。『女学生ゲリラ』は『ぼくらの七日間戦争』の原作とほぼ同工異曲と言って良い。
 137)は映画史に残る傑作。DVDはレンタルされていなかったので、当然の購入。こういう作品が生まれてしまうピンク映画には驚く。