『気球クラブ、その後』『ちゃんこ』『団地妻 昼下りの情事』『縄姉妹・奇妙な果実』『団鬼六 薔薇地獄』

)『気球クラブ、その後』(園子温) 
)『ちゃんこ』(サトウトシキ) 
)『団地妻 昼下りの情事』(西村昭五郎) 
)『縄姉妹・奇妙な果実』(中原俊) 
)『団鬼六 薔薇地獄』(西村昭五郎) 

気球クラブ、その後 [DVD] ちゃんこ [DVD] 団地妻 昼下りの情事 [DVD] 縄姉妹・奇妙な果実 [DVD] 団鬼六 薔薇地獄 [DVD]
 劇場で新作に接する度に引っかかりまくる。とても好きな要素とそうでない要素が入り混じり、観終わるとその気分のモヤモヤがいつまでも残る。この監督とは合わないとか、嫌いとか駄作と言えてしまえば楽だが、そんなことは全く無い。むしろ秀作、傑作と言いたい要素の方が多いが、そう言いきることに戸惑いが残る。それが自分にとっての園子温作品。だから毎度DVDが出れば借りてくるハメになる。だが、そういう気分にさせてくれる作品の方が長く付き合えるのは確かで、自分が付けてる評点で言えば、☆☆☆★、☆☆☆★★辺りの作品がそうで、単なる秀作、傑作より気になりまくる(今後公開される作品で言えば『ルック・オブ・ラブ』『ラザロ』が正にそうで、引っかかかりまくっているから何度でも観返したい)。
 mixiで柳下氏と揉めようが諸々あろうが、作品の量産ぶりと毎回妙な引っかかりを残してくれる稀有な作家であることは確かで、今後もそれを求めて観て行くことになると思う。 
 『気球クラブ、その後』は、そういう意味では最も和解しやすい題材ではあったが、数々の気になる箇所も同時に含んでいるので見返したいと思って借りてきたが、とりあえず画質チェック用に再生してみると、アッ、と思ったのは、劇場で観たフィルムレコーディング版ではなく、オリジナルのビデオ画質版だったことで、この作品はフィルムへの転がり方がどれぐらい意図なのかは知らないが、とても巧く行っていたと思ったので、あのソフトフォーカス気味の調子が好きで、アレを自宅でも観たいと思ったのに、生っぽいビデオ画質なので些かガッカリした。

 『ちゃんこ』は、チケットまで購入していたのに見損ねるという失態を起こした作品で、ようやく観ることが出来る。

 ロマンポルノ三本纏めて借りる。『団地妻 昼下りの情事』以外は初見。