「セキ☆ララ」DVD発売&「童貞。をプロデュース」劇場公開記念 『松江哲明のセキララで嘘つきなドキュメント選集』上映作品発表

2007.8.4(土)〜8.9(木)
アップリンク・ファクトリー


8/4(土)〜8/9(木)連日17:00〜『セキ☆ララ』+『グッバイメロディー』
8/4(土)19:30〜『前略、大沢遥様』  トークゲスト:雨宮まみ(ライター)
8/5(日)19:30〜『双子でDON』 トークゲスト:山下敦弘(監督)
8/6(月)20:00〜『赤裸々ドキュメント・天宮まなみ』 トークゲスト:天宮まなみ(女優)
8/7(火)20:00〜『SとMと故郷と里菜子』+『劇場用予告編集PART1』 トークゲスト:平沢里菜子(女優)
8/8(水)20:00〜『ほんとにあった!呪いのビデオ<儀式の村>』+『劇場用予告編集PART2』  トークゲスト:田野辺尚人(「別冊映画秘宝」編集部)
8/9(木)20:00〜 ※シークレット上映  トークゲスト:未定


http://blog.livedoor.jp/spotted701/archives/51042218.html

 松江哲明の怒涛の攻めで8月は明け暮れるようで、『童貞。をプロデュース』の劇場公開、『セキ☆ララ』のDVD化を控え、アップリンクでは松江作品の特集上映が行われる。
 しかも、そこにはこういった上映では御馴染みの、『あんにょんキムチ』も『カレーライスの女たち』の姿もない。松江哲明と言えば、『あんにょんキムチ』と『2002年の夏休み』と『カレーライスの女たち』と、『セキ☆ララ』と、あとなんかホラーやってるという程度の認識でいると、そのフィルモグラフィーを見て驚かされる。やたらと多作なのである。
 自分もまだ多くの作品を観ていないままの状態で、特にAVはこちらから積極的に探して観ようとしなければ、あの膨大な作品群に埋もれてしまう。これは松江作品に限ってだけではなく、カンパニー松尾にしろ、平野勝之にしろ、埋もれているのだが“埋もれる程度の作品”ではないから逆に困るのだ。見つけて再生してみると、凄い傑作だったりするから本当に困る。こんな傑作が埋もれているなら、まだ観ていないアレやコレはどうなのかと考え出すと、恐ろしくなる。
 自分が僅かに観た範囲でも『裏・人妻ドキュメント』シリーズの30分に満たない短編でも松江哲明は質の高い作品に仕上げていたし、カンパニー松尾平野勝之と並ぶオムニバス作品でも職人技で商品に仕上げていた。
 『赤裸々ドキュメント・天宮まなみ』などは、はっきり言って劇場公開されるべき素晴らしい作品だと思っていたので、今回アップリンクで上映されることで、多くの観客、特に女性に観てもらえるであろうことは、観客にとって幸福な遭遇であろうと信じて疑わないし、自分が観れていない『前略、大沢遥様』『双子でDON』『SとMと故郷と里菜子』といった作品が上映されるのは嬉しい。
 アレも観たかったコレも観たかったというのはあるにせよ、権利等諸問題で上映されにくいこういった作品が上映される貴重な機会だけに、逃してはならない。それに、AV特有の関係性である、撮影が終わってしまえば、監督と主演者が会うことも、完成作を見たかも覚束ない中で、天宮まなみがゲストで来てしまうのも凄い。

 
 ちなみに、今回、『セキ☆ララ』と『劇場用予告編集PART1&PART2』の解説を書かせていただいたので、読んでいただけると幸いですが、他の作品について書いてる方をみると、ワタシ一人だけ誰やねんという状態ではありますが…
 まあ、<松江哲明がAV撮ってるらしい>というところから始まって、面白そうなので<ハマジムのイベント行って>、<『Identity』のDVD買って、観て>、<アテネ・フランセで短縮版が上映されるから観に行って>、<『セキ☆ララ』に改題されて劇場公開されたので観に行って>というこの3年間の流れをこのブログ上でも書き留めていたので、『セキ☆ララ』の解説を書かせていただくのは、一種特別な思いがあって…などと、個人的感慨はどうでもいいので、ウチを読んでるヒトがどれくらい居るのか知らないが、まだ松江作品を観たことが無い、或いは上記の作品を観ていないというヒトは是非、アップリンクに向かってもらいたい。松江監督と全く面識が無い時から、面白そうだとブログ上に書いて、DVD買って、観て、予想以上に面白かったから、上映があれば観に行っている自分が言うのだから、ちょっとは信用してもらって良いと思う。
 勿論、オマエがそこまで拘るほど面白いのか、AVを劇場で流して面白いのか、といった疑問や反感、それこそ2chの『大日本人』スレッドで、<大日本人のもつワンカットワンカットの情報を理解できてない>などと松江作品を一本でも観ていれば中々言えないようなことを言われている松江哲明が、本当に<ワンカットワンカットの情報を理解でき>ずに作品を作っている監督かも含めて確認してもらいたい。
 スクリーンにはそれらを覆す映像が映っている筈なので。