仮置き日常映画劇場

 観た映画ぐらいは覚えているが、それ以外の中古ビデオやレンタル、CD、雑誌、覚書などの小さいコトはどんどん忘れるので、直ぐ消すけど、ここ数日のメモ書きを残しておく。


 8月の特集上映の異常事態のトドメがアップリンクで。 <『追悼のざわめき公開記念』、『80’Sインディペンデント・フィルムメーカーズ特集上映>。上映作品は、

原一男監督作品『またの日の知華』、『極私的エロス・恋歌1974』
平野勝之監督作品『白/THE WHITE』、『流れ者図鑑』、『人間らっこ対かっぱ』、『雷魚
石井聰互監督作品『1/880000の孤独』、『高校大パニック』
山本政志監督作品『CYCLE サイクル』、『3日』、『看守殺しの序曲』、『うぎふぎうっきん』
園子温監督作品『男の花道』、『俺は園子温だ!』『HAZAD』『紀子の食卓
緒方明監督作品『東京白菜関K者』、『独立少女合唱団』
山崎幹夫監督作品『ゴーストタウンの朝』、『散る、アウト。』その他

  ずーっと観たかった平野勝之の『雷魚』が遂に観れる。『白/THE WHITE』も公開時以来再見していないし、未ソフト化のままなので、再見したい。


 劇場で映画は、下高井戸シネマで『それでもボクはやってない』(☆☆☆★)をようやく。確かに良く出来ているし、ただのVPとのギリギリの線を行く作りには感心しつつ、周防正行なら周辺状況を短く効果的にもっと入れ込んで作れるんじゃないかと思った。最後の段階まで家族のいるサラリーマンを主人公にした脚本とどっちをやるか悩んでいたらしいが、やはり中年サラリーマンを主人公にして欲しかった。完成版では、周辺状況を描かなくていいから若者にしたと見え透いてしまう。ただし、『Shall we ダンス?』を観ても思ったが、家族を描くのは巧いとは言えず、紋切り型の表現に留まることが多いので、むしろ得意な若者をこういった形で描く方ができるけど、敢えて描いてないんだよという余裕を持たせることができているかもしれない。加瀬亮を起用したお陰で本当はやってるかもしれないと思わせてくれるのは良い。しかし、居酒屋、カフェなどでの今日の裁判を振り返ってみましょうというような描写には閉口。妙に詳しくなった奴とか居て、「○○君、凄いわね」とか言いそうな教育映画の如き描写はいただけない。『マルサの女』で残業している板倉が自分の子供にレンジでチンするやり方を電話で教えるシーンとか、ごく短いものだが、あれだけで家庭状況を分からせる出色のシーンだった。この映画の感想は、『マルタイの女』のラストの宝田明演じる警視総監が如何に日本の警察が優れているかを態々喋るシーンの科白の引用から始めたい欲求に駆られる。周防正行滝田洋二郎の『痴漢電車』に助監督で就いていたと記憶するが、ピンク時代の経験がどう活かされたかを尋ねたインタビュー記事はあったんだろうか。

 今日からは、清水宏とアルトマン。結局、アルトマンだけ行くことになり、渋谷で『ナッシュビル』(☆☆☆☆★)。物凄い傑作。これが今まで観ることができなかったなんてと思う映画史に残る大傑作だと今更ながら思う。劇場超満員。2回しか上映しないから必然的に知り合い率が異様に高くなる。鈴木則文監督もいらしていたので、一応以前お話を伺ったことだしとご挨拶しておく。連れのヒトを見ると中原昌也だった。


 レンタルで半額だったので久々にビデオを借りる。アルトマンの『宇宙大征服』『突撃!OCとスティックス お笑い黙示録』、『桜の代紋』『安藤組外伝 人斬り舎弟』『関東テキヤ一家』『関東テキヤ一家 天王寺の決闘』(借りたのは金曜で、別にアルトマンと則文監督見たからではない。ま、アルトマンは事前にチケット取って準備万端だったので、まあそうなのだが)。


 中古ビデオは『ニル・バイ・マウス』『クリーン、シェーブン』『恍惚』。
 DVDは、ブニュエルの『黄金時代』を半額で。


 CD、東京事変のニューシングルと荒木一郎の買い逃しなどを買う。事変、全く面白くない。


 某所で、モーションタイポのハナシするマクラにカイル・クーパーを持ち出すが、『セブン』を持ってくるの忘れる。諦めかけていると、YOU TUBEにあるだろうと思いつき、探したら一発で出たのでスクリーンに映して無事に終わる。その他、カイル・クーパーがやったとは知らない作品も見つかって、YOU TUBEすげえなと。ただ、『ゴジラ FINAL WARS』は見つからず。ま、あれは別に気に入ってないからいらんのだが。



 後は、『ぴあ』を歌舞伎町シネシティで見せれば貰えるカードが良かった。これを貰えば歌舞伎町の14劇場で8月から来年1月までいつ見ても千円という有難いカード。