『誘拐報道』『COMBAてんねん』『J MOVIE WARS 「月はどっちに出ている」「欲望だけが愛を殺す」』『ざわざわ下北沢』

)『誘拐報道』(伊藤俊也) 
)『監督文庫 伊武とのりおの COMBAてんねん』(井筒和幸) 
)『J MOVIE WARS 「月はどっちに出ている」「欲望だけが愛を殺す」』(崔洋一中原俊) 
)『ざわざわ下北沢』(市川準) 

ざわざわ下北沢 [VHS]
 新宿TSUTAYAが中古ビデオ邦洋共に全品半額だったので。9月上旬までやってるそうなので、未DVD化作品の保護とかされる方は何かのついでに寄る程度の品揃えかと。しかし、今時定価千円の中古ビデオを誰が買うのか。それも特に珍しいものでもないのに。『誘拐報道』のみ半額で400円。後は各250円。
 『誘拐報道』は、誘拐映画好きを自覚した作品。『天国と地獄』と『大誘拐 RAINBOW KIDS』の間に当たる作品はないのかと思った中学の頃に初見。小柳ルミ子が見違えるような演技をしていたことが印象的で、大傑作というような作品ではないが、誘拐映画の面白さは詰まっている。宝塚で実際に起きた誘拐事件を基にしているが、新聞記者の描き方が、いくら東映とは言え、まるでヤクザで観ていられないというような解説を観る前に幾つか目にしたので気にしながら観ていたが、まるでそんなことは無かった。関西だと忙しない現場だとあんなもんで、それをヤクザまがいと言う方がどうかしている。
 『監督文庫 伊武とのりおの COMBAてんねん』は未見作。作品の存在自体は、96年にキネ旬の『ビリケン』特集で、阪本順治中島らもが対談した際に、らもが脚本を書いた井筒和幸監督作『COMBAてんねん』の助監督に阪本が付いていたというハナシが語られていたので、そこでタイトルを覚えた。が、以降観ないまま11年が過ぎていたので、ようやく観ることが出来る。しかし、伊武雅刀西川のりおという並びだけで無茶だということはよく分かる。
 『J MOVIE WARS 「月はどっちに出ている」「欲望だけが愛を殺す」』は、中編版『月はどっちに出ている』は既に観ているが、長編版より秀作に感じる箇所も多いので購入。この頃、WOWOWが何かやってんなと思いながらやり過ごしていたが、数年のうちに一連の作品を量産することになる。
 『ざわざわ下北沢』は、昨日偶々CSで『トキワ荘の青春』をやっていたので、久々に少し眺めたりしていたせいもあってか購入。