『Horrors Of Malformed Men』『Angel Guts: High School Co-Ed』『Angel Guts: Nami』『Angel Guts: Red Vertigo 』『Angel Guts: Red Classroom』『Angel Guts: Red Porno』

152)『Horrors Of Malformed Men』〔江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間〕(石井輝男) 
Angel Guts』〔天使のはらわた〕
153)『Angel Guts: High School Co-Ed』〔女高生 天使のはらわた〕 (曾根中生
154)『Angel Guts: Nami』〔天使のはらわた 名美〕 (田中登
155)『Angel Guts: Red Vertigo』〔天使のはらわた 赤い眩暈〕 (石井隆
156)『Angel Guts: Red Classroom』〔天使のはらわた 赤い教室〕 (曽根中生
157)『Angel Guts: Red Porno 』〔天使のはらわた 赤い淫画〕 (池田敏春


 152)発売決定間もなく予約した筈なのだが、一度キャンセルになったせいか、発売から待てど暮らせど来なかった『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』が届く。日本では一度ビデオ発売される予定でサンプル版も出来ていたが、結局中止となり、以降ソフト化は実現しないまま、画質の悪い海賊版が横行していた本作が、北米で正規DVD化された。画質は圧倒的に良く、しかもリージョンフリーでリバーシブルジャケットで、裏面は日本公開時のポスターを縮小したジャケットになっているのだから、モロ日本市場を狙った品である。恐らく東映も慌てて日本版を出すのではないかと思える位、相当売れているらしく、だから届くのが遅れたようだ。
 と言って、大好きで大好きでたまらない『恐怖奇形人間』、というワケではない。劇場では三回ほど観ているし、乱歩だし、嫌いな作品ではないが、石井輝男の作品としても、そう傑作とは思っていない。初見は幸い観客の殆どいないシネフェスタで観たので、ラストも静かに観ることが出来たが、二回目、三回目は、もう場内がお祭り騒ぎになっていて、自分もそういう映画の見方は嫌いではないし、一回目に呆気に取られた例のシーンを、二回目は他の観客と共に笑いながら観ていた。ただ、三回目観る時は違う見方をしたい、あそこはかなり悲しいシーンではないかと思いつつ観に行ったら、周りはやたらと寝ていたり、妙にゴソゴソしている。例のシーンが近づくと、「もすうぐだ…」という独り言のような声が聞こえたかと思うと、寝ている奴を起こす奴が前後に居たりする。で、「来た…」という囁き声が聞こえたかと思うや、例の箇所で拍手喝采の大爆笑となり、ピーピーと口笛まで飛び交い、台詞も聞き取れないままに終わっていくという経験をして、もう劇場で観るのは良いと思った。大阪だからそんな反応で、最近の東京はもっと大人しいとか聞くのだが、恐れをなして行っていない。そんな中で正規で高画質のDVDが発売されたので、この上なく嬉しい。<笑え><笑うな>といった、どちらも大きなお世話な空気を吸うことなく、自宅でその時々の気分でこの作品に触れることができる。2400円。
 153)〜157)数年ごしで、そのうち、そのうちと思っていた『天使のはらわた』BOXを、奇形人間購入のついでに購入する。7400円。5枚組みだから1本当たりの単価は1500円程度。