『毒婦お伝と首切り浅』(☆☆☆★★★)

 『キネマ旬報 2008年9月下旬号』購入。
次号から値上げするんだと。890円になるとか。『ロードショー』の休刊とか、雑誌媒体の現況とか、ミニコミ誌の隆盛とか、諸々思う。

キネマ旬報 2008年 9/15号 [雑誌]

キネマ旬報 2008年 9/15号 [雑誌]

 シネマヴェーラ渋谷妄執、異形の人々III」より牧口雄二毒婦お伝と首切り浅』(☆☆☆★★★)を観る。
 至福の62分。
 過剰さと軽快さとニューシネマの破滅性と青春が62分に凝縮された快作。『玉割り人ゆき』の方が洗練されているが、ピラニア軍団総動員の爽快な犯罪劇として魅力が溢れている。制作・松平乗道、脚本・大津一郎というコンビは学生時代教えを請うていたので、毎度ながらもっと聞いておけば良かったという思いに駆られる。