映芸シネマテーク『喪服の未亡人 ほしいの…』上映 本日18時30分開場、19時開映

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 国映の製作するピンク映画の年間製作本数は年々減っているようだが、今年は渡辺護監督が国映で新作を撮るという記念すべき年となった。それも井川耕一郎と組んだ刺激的な作品になっており、上野オークラで観た時には、物凄く奇をてらっているようありながら、王道のポルノを堂々とやってのける渡辺護に感動した。
 解説には難しいことが書いてあるが、ようは『神様の愛い奴』で奥崎謙三の奥さんが何故かエロテープを持っていたエピソードがあったが、あんな感じである。
 兎に角、画面の美しさは異様で、先般国映のピンクシナリオコンクールで入選された港さん(来年いまおかしんじ監督で映画化が決定)とも、この作品については以前話し込んだこともあったが、観た後に語りたくなる作品であるのは間違いなく、そろそろベストテンが話題になってくる時期だが、今年の日本映画では見逃すことができない一本である。
 この作品が今後一般公開される予定は今のところ聞いていないし、次に観る機会はピンク大賞でベストテンにランクインすれば可能だが、さてどうか。あるいは今度の「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE Vol.6」でラインナップに入ればその機会がなくもないだろうが、こちらは女子大生がラインナップを決定するそうなので、かなり渋いこの作品が入るかどうか。(少し形を変えてやるそうです)そうなってくれば、映画美学校方面で小さく上映される機会があるかどうかという程度になってしまうので、この機会に是非足を運んでもらいたいと思う。
 残念ながらプロジェクター上映なので、画質面では35mmにとても及ばないが、作品の片鱗に触れることは十分可能だと思う。特に女性はこの機会に。
 ちなみに、

映画芸術が企画制作する上映会「映芸マンスリー」はこれまで毎月第2月曜日を基本に行ってまいりましたが、11月以降は3ヶ月に1回、本誌発売翌月に開催することとなりました。名称も「映芸シネマテーク」と改め、よりいっそう充実したイベントにしたいと思っております。

 ということです。

映芸シネマテーク
11月26日(水)
喪服の未亡人 ほしいの…


監督:渡辺護 
脚本:井川耕一郎 企画:朝倉大介深町章 撮影:清水正二 編集:酒井正次
出演:淡島小鞠、岡田智宏、倖田李梨、結城リナ西岡秀記川瀬陽太
(2008年/62分)


【解説】
死んだ夫が残した一本のカセットテープには、女の歌声とともに夫の声が録音されていた。そして、裏切りの疑惑と不貞の妄想が、貞淑な未亡人の性(さが)を呼び覚ます――。
彼岸へ逝った夫が一本のカセットテープを介して此岸に生きる妻を狂わせ、やがては別の彼岸へ導いていくという観念的な主題を扱いながら、大ベテラン渡辺護の演出は観念の迷路に惑うことなく、的確かつ軽快に物語を語りきる。全篇にちりばめられた笑いと恐怖、そしてエロスの描写はもはや伝統芸の域。見所満載の好篇です。


ゲスト 渡辺護(監督)、井川耕一郎(脚本)



開場:18時30分  開演:19時 
※本編の上映後に45分程度のゲストトークあり

会場:シアター&カンパニー「COREDO」
千代田線乃木坂駅2番出口すぐ右隣のビル地下1階
港区赤坂9-6-41 乃木坂ビルB1
電話 03-3470-2252


入場料金 当日1,500円 予約1,300円(1ドリンク付き)


* 作品は全てDVD上映となりますので予めご了承ください。
* 予約は電話、メールにて承ります。下記まで、お名前、連絡先(電話番号/メールアドレス)、枚数をお知らせください。予約にて定員(45名)となった場合、当日券はございません。小さな会場ですので、事前の予約をお勧めいたします。

主催:映画芸術+シアター&カンパニーCOREDO 企画制作:映画芸術
予約・問い合わせ 映画芸術編集部
TEL:03-6909-2160 FAX:03-6909-2161
メール eigei@mm.neweb.ne.jp

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