映画の断片

  • 日本映画専門チャンネルでOAされた「クレージー黄金作戦」のラスヴェガスのホテル内での、「ウナ・セラ・ディ東京」をフューチャーした一連のザ・ピーナッツ、ブルー・コメッツ、ジャニーズ、クレージーによるショー部分を眺める。例のラスヴェガスでのクレージーの踊りより、このピーナッツのシークエンスの方が好き。Wがカバーしている「恋のバカンス」が割合オリジナルに忠実で、B面に「月影のナポリ」「悲しき16才」を持ってくるというピーナッツオマージュの度が過ぎることに異論はあろうが、「悲しき16才」のカバーだけは悪くない。そんなこともあって、ここ数日ピーナッツの在り方を考えている時の「クレージー黄金作戦」だったので、改めてピーナッツを眺めた。彼女等が出演した「可愛い花」「情熱の花」を近く再見して、再考したい。
  • チャンネルNECOでOAされた「シベリア超特急2 ゴールドバージョン 完全版」を少し観るが、どう異なるバージョンなのかと思いつつ、どうせDVD版同様ラストに不要などんでん返しというか蛇足が加わっているだけだろうと思いきや、それに止まらず、本編中にビデオ撮りの、ぼんちゃんの映像が随所にインサートされていて驚愕。35mmの中にDV映像を躊躇なく挟み込んでいる。ラストの、ぼんちゃんの実娘の登場にも震撼した。完成度はともかく、それなりに纏まっていた劇場公開版の「シベリア超特急2」を、ここまで自ら壊すというのは不気味な物を感じる。「シベリア超特急5」の特報が流れていたが、「シベリア超特急3」以降、まともに走るようになってしまったシベ超はそのままに、スターウォーズライトセーバー対決をやろうとしているらしい。ここまで来ると完全にプログラムピクチャーとして成立した上で、山下大将への愛着すら沸いてきたのだから、案外たいした作品なのかもしれない。