映画

1)「下妻物語」(シャンテシネ) ☆☆☆☆ 

2004年 日本 『下妻物語』製作委員会  カラー  ビスタ 102分
監督/中島哲也  出演/深田恭子 土屋アンナ 宮迫博之 篠原涼子

 
 http://d.hatena.ne.jp/molmot/20040531に続いて二回目の「下妻物語」。有楽町では年齢層が幅広い観客且つ満席。口コミで広がっているとのことで、作品として幸福な展開を見せていて、嬉しい。
 再見してもまったく遜色がなく、むしろ初見の際に、ややうるさく感じた、決めの科白を聞かせる場所を強調しすぎているという欠点が感じられず極めて心地良くラストまで楽しむことができた。
 今回は原作を読んだ上で観直したので、脚色の観点で観たかったのだが、作品の魅力的な世界観にまた引き込まれてしまい、細かい比較は叶わなかった。
 24Pプログレッシブカメラで撮影しているので、CMでのスタッフをそのまま起用できた為に、所謂これまでCM監督が映画に移行した際に起こりがちな映画スタッフとの方法論の差異による確執が無く、極めてスムーズに中島哲也の方法論が映画として成立させられたことが、この作品の成功に寄与していると思う。
 もう二回ぐらい見直したい欲求に駆られる秀作。