映画の噂

  • 熊切和嘉の新作は日野日出志の「蔵六の奇病」を実写化。熊切和嘉は「最も危険な刑事まつり」や「夏の花火編 -あさがお-」「冬の花火編 -妹の手料理-」等ショートフィルムや中篇も多いので、フィルモグラフィーが見辛くなってきたが、一応「アンテナ」に続く長編と見て良いのかどうか。山下敦弘は新作2本が決定し、そのうち1本が実写版「くりいむレモン」(年内公開予定)であるという事実と共に、商業枠での作品が増えてきたのは喜ばしく、又、2人共年間2本新作が公開されるというのは健全な在り方ではないかと。「アンテナ」でホラー作家としての可能性を改めて示した熊切が日野日出志の作品をどう実写化するのか期待したい。殊に「蔵六の奇病」は個人的にも偏愛しているので、熊切がどういった形で見せてくるのか楽しみだ。テアトル池袋で年内公開予定。