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 野沢尚のことで茫然となり書き忘れていたが、昨日の「BSマンガ夜話」は遂に「まんが道」が登場。相変わらず直前にテキトーに読み散らかして事実誤認を喋りまくるオタキングは無視するとして、長谷邦夫の「漫画に愛を叫んだ男たち」への言及があったのは良かった。裏面トキワ荘史、赤塚不二夫トキワ荘回顧録長谷邦夫がゴーストで書いてるといった、「まんが道」を銀河テレビ小説で2期に渡りドラマ化し、赤塚不二夫と先妻のハナシも同様にドラマ化していた局で、よく言ったものだと。夏目孫の「まんが道」内で模写されている「ジャングル大帝」最終回のナレーション部分が実際に「漫画少年」誌上に載っていた版ではなく、例によってブラック手塚が書き直した版を使用しているという指摘並びに、執筆時未だ健在だった黒手塚は、ファースト版の模写を許さなかったのか否かという指摘は有益だった。
 どーでも良い事だが、今回の収録は和歌山で客入れして行っているのだが、典型的な方が前列を占めているのは良いとして、「スタジオパークからこんにちは」的収録と勘違いしているに違いない老人達が後方を占めているのは不気味だった。「ンマ〜イ」への言及など理解できたんだろうか。
 因みに「まんが道」は現在一般入手可能な文庫版や藤子Aランド版ではなく、古本屋で中央公論社からかつて出た分厚い全4巻の愛蔵版を探して読まれることをお勧めする。そこから「第二部まんが道」「愛、しりそめし頃に…」と読み進むと、作品の流れや執筆期間が数年空いていることが自然に受け入れられるので、オタキングが指摘したような円盤は何や?といった疑問は起こらない上に大河漫画を存分に楽しめる。