映画の噂

 

 噂の吉田喜重全作上映は、ボレボレ東中野で9/11より上映。9/11蓮實重彦、9/18吉田喜重、9/25岡田茉莉子、10/1蓮實重彦岡田茉莉子吉田喜重によるトークイベント有り。
 又、「映画監督吉田喜重もうひとつの顔」と題して8/7(土)14:00〜16:30青山ブックセンター本店カルチャーサロンにて「吉田喜重の全体像」刊行記念に吉田喜重岡田茉莉子トークショーと共に「吉田喜重オペラ『マダムバタフライ』と出会う」が上映される。これはリヨンオペラ座での吉田喜重演出舞台「マダムバタフライ」のメイキングだそうで、これが日本初公開になるという。入場料は500円。
 
 先日ようやく「嵐を呼ぶ十八人」を観ることができたが、「血は渇いている」「「甘い夜の果て」「日本脱出」「水で書かれた物語」「女のみづうみ」「情炎」「「炎と女」「樹氷のよろめき」「BIG-1物語 王貞治」といった作品はビデオ化もされておらず、永年観たかった作品だけにようやく観られるのが嬉しい。全作上映ということはTVやその他のドキュメンタリー作品も上映されるのだろうか?詳細を待ちたい。
 大体松竹時代の作品すら「ろくでなし」と「秋津温泉」ぐらいしか簡易に観られないとは、松竹のヌーヴェルヴァーグの連中への冷淡ぶりが未だに続いているのかと呆れる。大島渚ですら、「御法度」が公開される時期にリニューアルした松竹時代のビデオが発売されたのだが、その際、ようやく「悦楽」と「無理心中日本の夏」がソフト化された。そういえば「愛と希望の街」もソフト化が随分遅れた。山田洋次が口でも出しているのかと妄想しそうになるが。篠田正浩も「恋の片道切符」「夕陽に赤い俺の顔」「わが恋の旅路」「三味線とオートバイ」「私たちの結婚」「山の賛歌 燃ゆる若者たち」「涙を、獅子のたて髪に」「異聞猿飛佐助」、独立後ではあるが「処刑の島」「あかね雲」再び松竹での「夜叉ヶ池」といった作品を観る機会は極端に少ない。吉田喜重を機に、篠田正浩や、大島渚のTV作品、ドキュメンタリー等を観る機会ができることを期待したい。