映画をめぐる雑記 「微妙な延長とファントマ」

 今更そんなことに驚いていてはつき合いきれない相手だとわかっているとは言え、その相手が「ファントマ対ジューヴ警部」を手に提げていると来れば、その送出元のこれまでのあんまりな所業を一時忘れて、自分の手元に来るのを穏やかに待ちたいと思っていたのだが、またしても気まぐれな思いつきの10分間の放送延長でHD録画のケツが切れていた。
 今日BS2で放送された「ファントマ対ジューヴ警部」のことである。別にソフト化されている作品なら、国営放送のいつもの「クセ」だとやり過ごす度量はあるのだが、国内ではソフト化されていないサイレント期の伝説のファントマシリーズを今日から連日放送してくれるというので以前から楽しみにしていたが、「ファントマ」は無事放送されたものの、何故か間に経済ニュースが入って、「ファントマ対ジューヴ警部」は10分遅れて放送する旨告知されていたが、録画者にとってはアトノマツリ。大体あの経済ニュースは何なのか。臨時ニュースなら規模によれば未だ我慢もするが、当日告知すらなしに予定を変更してまで放送する必然性のないニュースを何故挟んだのか。映画編成担当者と編成担当者に確執があって嫌がらせしているのではないかと妄想しそうになるくらい、相変わらずやりたい放題の国営放送である。最近は半年を経ずしてリピート放送が多いので、近いうちに実現を望みたい。