レンタルDVD 「お葬式」

18)「お葬式」


 と言うことで平山秀幸がチーフ助監督を務めた「お葬式」のDVDをようやくレンタル。 伊丹十三のDVDは「あげまん」「大病人」「静かな生活」がいづれも画質がそう良くなく、伊丹が生きていたら、果たしてこの品質で許したろうかと思ったが、「お葬式」は非常に良い画質で、購入を考えていたが、これで決定した。とは言え発売は夏だが。
 予告編は「お葬式日記」等で噂に聞いていたものをようやく観ることができたのだが、シャーリー富岡三遊亭小遊三がDJブースで本編を褒めまくる内容で、DJブース内をミキサールーム側から撮っているのではないかという予想とは異なり、DJブース内で画面側を二人が向いて喋るという内容で、何より驚くのが「お葬式」自体は後期の伊丹作品と違い、ハウツー色が薄く、映画的映画として仕上がっているのに、まるで「スーパーの女」の如きイメージを観客に与える予告編に仕上がっていることだ。勿論それは、タイトルで暗さが先立ってしまうのを恐れ、これはコメディなんだという事実を埋め込ませるべく伊丹が仕掛けたものであるわけだが。伊丹の映画への戦略を考える上で重要な予告である。