文庫 「春の雪 豊饒の海(一)」
11)「春の雪 豊饒の海(一)」 三島由紀夫 新潮文庫
ミシマは好きで、中学・高校あたりにそれなりに読んで、未だに「金閣寺」は引っ越しても持って行くようにしている。(必ず持っていくという意味では他だと「エロ事師たち」「墨東奇譚」など)しかし、「豊饒の海」シリーズは食わず嫌いで避けていたのだが、行定勲が映画化してしまうので読まざるをえず、非常に買いたくない、読みたくない時期ではあるが、仕方なく。
しかし、益々行定勲の市川崑化が進んでいる。以前も記したが、今回の「春の雪」映画化でよりその思いは増した。完成度が「炎上」となるか、「鹿鳴館」となるか。観る前にトヤカク言う気はないが、「鹿鳴館」度が高そうな不安を抱いている。