深作健太新作「同じ月を見ている」製作発表

 先日の続きとなるが、本日製作発表。共演はエディソン・チャン黒木メイサ山本太郎。何分深作健太としては雇われ監督的仕事ではあるが、ここで良いものを作れば、「愛と幻想のファシズム」なり「ワールド・イズ・マイン」なりの実現化が近づく。後ろ盾を失くした本作こそが勝負作である。ただし、脚本が「Laundry」の森淳一なので、どうだかとも思うが。
 製作発表の場での窪塚の『事故の前には、いろいろなことを言ったが、1仕事して99メッセージを出すより、99仕事して1メッセージを送るほうが伝わると分かった』というのは正に正論で、「GO」や「ピンポン」の頃の輝きを放ったヒトの次なる飛躍が右傾化した発言や「凶気の桜」や「魔界転生」では決してないハズで、今からようやくその期待を抱かせる展開になってきたと思わせる。
 今秋公開。