古本 「森田芳光組」「映画狂人 シネマの煽動装置」

14)「森田芳光組」森田芳光 (キネマ旬報)
15)「映画狂人 シネマの煽動装置」蓮實重彦  (河出書房新社)

森田芳光組 映画狂人 シネマの煽動装置
 新宿ディスクユニオンの古本セールで購入。
 14)は800円で定価の1/4と安価。「黒い家」を最後にパッタリ駄目になってしまった森田芳光だが、80年代の調子に乗りすぎた時期や、「模倣犯」のラストのCGへの反省やら、やはり自己批評はしっかりしているヒトなので、時期が来れば復調するだろうとは思う。このヒトは自分の企画ではなく他人の企画に乗った方が良いのではないかと思う。個人的には「刑法三十九条」よりも「黒い家」のようなプロデューサーが睨みを効かせていて、原作の枷があるほうが良い仕事をしているように思う。
 15)は既に原本の話の特集から出た「シネマの煽動装置」を読んでいるので買う意味がないのだが、単純に映画狂人シリーズコンプリートの為。1000円也。