雑誌 「Invitation 7月号」

61)「Invitation 7月号」 ぴあ

 普段から映画雑誌みたいになっているのでアレだが、ま、年に一度の日本映画特集。これから公開される2006年までの139本が紹介されている。中島哲也の「嫌われ松子の一生」撮影中スチール等、読み応えがある。
アニメに関しては新海誠が次回作を語っている。それによると5本の短編からなるオムニバスだそうで、連作になっていて登場人物と世界観は繋がったものだとか。次回作も長編だと辛いので短編集にしたとかで「彼と彼女の猫」みたいなものになる模様。小学校時代から青年期までを描いた作品で、メイン3本は作画スタッフを入れるが、2本は完全に一人で作るらしい。
 こうして一人で全部やってるというイメージを観客に持たせ続ける作戦ですな。世間的には「雲のむこう、約束の場所」でさえ、一人で作ったという文脈で語られてしまうのだから、本当に一人で作ったものを半分入れておくと、世間の錯覚度は益々‥ 
 因みに隣のページは山賀博之が、今後の動向として『ワンダフルデイズ」のスタッフに大掛かりなシリーズ企画の1本を任せることにしたと語る。GAINAXがそんなんで良いのか。
 富野由悠季の自宅書斎公開という渋いものもあり、日本映画、アニメ各種お好きな方は一読を。