2005-06-18 読了 「映画は語る」 20)「映画は語る」淀川長治/山田宏一(中央公論新社) ☆☆☆☆ 淀川長治の語りは素晴らしいが、単に本人の語るがままに任せておくと、同じ様なハナシしかしないし、記憶違いも多い。その点、ハスミンや山田宏一が参加していると、その辺りに全く問題がない上、淀川長治という映画の記憶装置に揺さぶりをかけて、めったにしないハナシを引き出しているので読み応えがある。「映画千夜一夜」の続編的趣の本書でもそれは遺憾なく発揮されており、ひたすら圧倒される。