DVD 「ローマの休日」

110)「ローマの休日

ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 (初回生産限定版) [DVD]
新品特価で定価の半額程だったので購入。今更「Roman Holiday」でもあるまいが、やはり良くできた秀作だと思うし、好きな作品ではある。
 しかし、ニホン人が異常なくらいこの作品が好きなのは何故かはよくわからない。確かに素晴らしい作品だから、「カサブランカ」みたいなマイケル・カーティスとしても凡庸な部類の作品を良い良いと言われるよりは健全だ。個人的には、ウィリアム・ワイラーなら「コレクター」や「孔雀夫人」が遥かに好きだし、オードリーなら「シャレード」を筆頭に「昼下りの情事」等の方が作品的にも彼女の演技的にも上だと思うが。普段映画を観ないヒトでも本作だけは好きだとか、セルビデオの頃からDVDに至るまで購入するヒトは周りにも多い。で、上記の作品のこと等を示唆するのだが案外観ない。観たら確実に面白いのに、と思う。「ローマの休日」は、入口として素晴らしい効果を上げているだけに、そこからワイラーの作品を辿ることでアメリカ映画を学べるし、オードリーの出演作品を辿ると、自然とワイルダーに行き着くのだから、「ローマの休日」は偉大だ。と言うわけで、久々にワイラーの職人技術を楽しみたい。