読了 「映画に目が眩んで」

23)「映画に目が眩んで」 蓮實重彦(中央公論社) ☆☆☆☆

 あらゆる『量』に圧倒される。つくづく蓮實関連本は、ま、映芸のインタビューや「映画の神話学」程度は以前から読んではいたが、ここ2年ぐらいで一気に読んで良かったと思う。あんなものを18,9で読んでいれば間違いなくやられて、アノヒトやコノヒトみたいになってしまう。結局自分にとって蓮實重彦は、好き嫌いせずに何でも観ろと啓蒙してくれるヒトという印象だ。新作も旧作も、B級映画も何でも観ろと。その姿勢は絶対的に正しい。