大島渚9作品がネットで無料放送(CM有り)


 無料ということもあり、ちょいと話題のGyaoで大島作品を観ることが可能なことに今更ながら気付き驚く。放送作はポニーキャニオンからDVD化されている大島が自身のプロダクションで自社製作した作品が中心。
 現在は「飼育」「忍者武芸帳」「絞死刑」「戦場のメリークリスマス」を観ることが可能。来月以降は「新宿泥棒日記」「少年」「東京戦争戦後秘話」「儀式」「夏の妹」「愛のコリーダ」「愛の亡霊」が待機。
 間にCMが入るのが嫌とか、『<映像中の表現について>本作品は一部の方に不快な感情を抱かせるような表現も含まれておりますが、製作者の意図を考慮し、原作に忠実に放送しておりますことを予め御了承ください。』といった断りにこそ不快感を感じるとかあるのだが、大島の作品が広く気軽に観られることは良いことだ。ま、最近小山明子が介護の本出したり、幾つかの局で痴呆症になってしまった大島渚を晒したり、権利を所有している作品をこういった形で放出しているのを観ると(大島は二次使用の問題については監督協会理事長時代に活発に活動したし、自作のDVDにチャプターを入れることすら拒否していたのだから、ネットで無料でCM入りで流されることをどう思っているだろう)、小山明子も今や女優活動がままならない状況だけに入用なのだなと思ってしまうが。どうせなら、「アジアの曙」やTVでかなりの本数を撮ったドキュメンタリーで現存しているものをソフト化して欲しいと思うが。
 ともあれ、ネット見ながらとか作業しながら、小画面で「絞死刑」を流したりしておくのは如何でしょうか。