ユーロスペースの移転先

　アップリンクへ向かう途中、時間があったので、来月から移転の為一時閉館するユーロスペースの移転先と言うか、ミニシアターのシネコンとしてオープンする渋谷Q-AXの場所を探してみた。
　この移転と言うか、ミニシアターシネコン構想は、今年初めの「東京人」に載っていた記事で初めて知ったのだが、当初は今夏オープンというハナシだったのでどうなっているのかと思っていたが、場所が円山町とのことで不安に思った。女性客が離れるとか、駅から近いことがユーロの利点だったのにいちばん遠くなるとか。とは言え、ミニシアターのシネコンという構想は面白いと思った。
　で、肝心の場所である。「空中庭園」を観ていたら予告で文化村交差点直ぐとか書いていたので、極端に引っ込んだ場所や、それこそ東電OLな場所ではないだろうと思ったので、文化村交差点から円山町側で目に付く建築中の建物に行ってみると、そこは所謂温泉施設だった。では、ラブホ林立方面かと交差点から曲がると直ぐに見つかった。
　
場所としてはCLUB ASIAの隣、地図上で言うとこの辺りである。裏手はラブホだらけ。やはり帰りは文化村側に出て文化村通りを下るというルートが良いのではないかと。ま、ル・シネマやシネアミューズと同じルートである。裏手から突き抜けて道玄坂に出ようとはしない方が良いかとも思うが、隣のCLUB ASIAのルート説明では『道玄坂を上がり、「道玄坂五差路」交差点を右（中華料理屋のある角）。坂を下りていくと、左にclub asia、右にVUENOSが見えてきます。』と書いてあるし、そっちの方が近いっちゃ近いか。
　改装ではなく、ミニシアターのためのビルが新たに作られているということが嬉しいが、運営に当たる株式会社レントラックジャパンの計画ではこんな感じらしい→コチラ（PDF）。
　開館時期の詳細は知らないが、既に渋谷Q-AXの名で年明け公開される作品の告知が始まっているので、恐らく年明け辺りか。
　肝心の何館できるのかという問題だが、前述の「東京人」でインタビューに答えていた方は5館入ると言っていたので、移転してきたユーロスペースが2館、渋谷Q-AXが3館というところか。又、こちらの記事では、原宿にもと書かれているので、原宿にミニシアターがオープンするのだろうか。又、現ユーロスペースの移転後には改装して、シアターＮという劇場がオープンする。これは年末になるようで、恐らく他で言われている年末に渋谷に新たにできるミニシアター1館というのは、シアターＮを指していると思うのだが。
　それにしても、文化村周辺はル・シネマ、シネアミューズ、シネ・ラ・セット、そしてユーロスペース、渋谷Q-AXとミニシアター集中地区になる。実に10の劇場があるということになる。
　続けて観る際に不要な移動をしなくて済むので有り難いが、ビリー・ワイルダーの『ソフトはどうする？　スクリーンに何を映すんだ？』という言葉をふと思い出す。