読了 「テレビの黄金時代」

31)「テレビの黄金時代」 小林信彦    文春文庫 ☆☆☆☆★★

テレビの黄金時代 (文春文庫)
 普段から単行本をよく読み直しているので、特に目立った補筆があるわけではない文庫版の印象は変わらず。(単行本には載っていなかった小林信彦植木等の2ショット写真が面白い。1968年のものらしいが、小林信彦の顔も体格も大橋巨泉そっくりで、小林が巨泉を毛嫌いしているのがわかる気がする。似ているのではないか、性格も。)圧倒的に素晴らしい。本書を含めて「日本の喜劇人」「喜劇人に花束を」「天才伝説 横山やすし」「おかしな男 渥美清」「ムック版 テレビの黄金時代」を読めば、60年代〜70年代の『笑』をめぐる状況がわかるだろう。
 そー言えば、「爆笑問題のススメ」に小林信彦が出演する。先月末に収録は終えたらしいので楽しみだ。NHKアラーキーとの対談以来ではないか、テレビ出演は。近年は殆どテレビ出演しないので、60年代のテレビの画面の中での小林信彦中原弓彦)のポジションというのが掴みきれない。NHKで司会したり、日テレの歳末かくし芸大会で物真似やったり、前武の朝の番組にゲストで出たり、ゲバゲバに出たり、11PMの司会のハナシが来たりと、糸井重里ぐらいのポジションかな、と思う。