TV「ウルトラマンマックス 第22話 『胡蝶の夢』夢幻神獣 魔デウス登場」

3)「ウルトラマンマックス 第22話 『胡蝶の夢』夢幻神獣 魔デウス登場」(TBS)☆☆☆★★

2005年 日本 円谷プロ CBC カラー スタンダード 分 
監督/実相寺昭雄    脚本/小林雄次    出演/青山草太 小川信行 長谷部瞳 石橋蓮司 真田薫

 22話に続いて24話「狙われない街」も脚本・小林雄次、監督・実相寺昭雄で放送されるらしいので再来週が楽しみだが、子供は隔週でこんなん見せられて、良い情操教育になるなあ、と。
 「ウルトラQ Dark Fantasy『ヒトガタ』『闇』」を除くと、ウルトラへの実相寺の登板は「ウルトラマンダイナ『怪獣戯曲』」以来となる。その前の「ウルトラマンティガ『花』『夢』」で、「ウルトラQザ・ムービー星の伝説」以来のリアルタイムで実相寺特撮、しかもウルトラという喜びを体験した世代なので(ま、幼少時に「ウルトラマン」の再放送は散々やっていたので「怪獣墓場」などに衝撃を受けたり、或いは実相寺は撮っていないものの、初めて観たウルトラが夕方に連日再放送していた「帰ってきたウルトラマン」なので、十分トラウマを植えつけられたが)、実相寺が撮るというだけで嬉しくなってしまうし、例によって実相寺失敗作の法則=予算、公開規模が大きくキャスティングがプロデューサーペースだととんでもない空転を起こすという公式からは外れているので、観る前から安心しきっていた。
 「ウルトラマンマックス」の脚本家を主人公にするというメタフィクションで攻めて来られた段階で、もう頭を下げるしかなく、金城哲夫の名を出してきたり蝶を出してきて、もう御腹一杯に。更に石橋蓮司に変身させるしで、ATG状態に。
 何度か繰り返し観た上で筆を改める(続く)。ただし、脚本はやはりこの手のものなら、薩川昭夫に任せればもっと堂に入ったものになったのではないかと。
 それにしても来週はイデ隊員登場と。マーチャンダイズ(この言葉は手塚治虫の新聞連載「まーちゃんの日記帳」が人気が出てフィギア化されたりしたことから、原作漫画から派生した関連商品をこう呼ぶようになった)を無視して言えばこれなら毎回新作の度に酷いデザインのウルトラマンを出さずに、もうこんな内容なら初代ウルトラマンで良いじゃないかと。隊長がここぞという時に姿を消して変身していれば。