映画 「ティム・バートンのコープスブライド」

molmot2005-12-08

234)「ティム・バートンのコープスブライド]」〔TIM BURTON'S CORPSE BRIDE〕(渋谷シネパレス) ☆☆☆☆

2005年 アメリカ WB カラー ビスタ 77分
監督/ティム・バートン マイク・ジョンソン    脚本/ジョン・オーガスト キャロライン・トンプソン パメラ・ペトラー      声の出演/ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター エミリー・ワトソン

 ティム・バートンの新作が連続して観られる喜びを感じつつ、個人的には彼の作品中では「スリーピー・ホロウ」以来の傑作だと思った。勿論その間に位置する「ビッグ・フィッシュ」も「チャーリーとチョコレート工場」も素晴らしい秀作なのだが(抜かした1本はそうは思っていない)、それ以上ということで。
 開巻から結婚式に至るシーンは素晴らしいストップ・モーションアニメの動き、技術に感心しつつ、作品には入り辛かった。しかし、デップが墓場で指輪を落し、カーターの骨が地表から突き出て以降―すっかりこの世界観に魅了された。
 目玉から飛び出す蛆虫等、グロテスクで不快感すら覚えさせながら、下品にならない凄さ。77分という無駄の無い時間にオーソドックスな語り口で過不足無く物語る心地良さ。(続く)