TV 「スタジオパークからこんにちは」

1)「スタジオパークからこんにちは」(NHK

ゲスト:石坂浩二
 金田一ネタが出るかと録画。やはり出た。アタマから毛の伸び具合を殊更に強調して、「犬神が」と。トーク後半では、例のオカマ帽と鞄を出してきて語るという予想以上の展開で喜ぶ。今は、金田一でアタマが一杯だとかで。
 しかし、見る限り全然いける感じで安心した。どーせ最近の市川崑だから銀残しでやるだろうから肌が少々歳食ってようが、そう目立たないだろう。
 それにしても近年、石坂浩二がやたらとドラマ、映画に出まくっているは何だろうか。「白い巨塔」以降と言うべきか、例の「水戸黄門」(市川崑が手掛けた画面分割とカット割りが異様に早いOPも凄かった)で区切りを付けた後、老人、大物を演じる機会が増えた。要は丹波哲郎中村伸郎とかああいった位置を演じていた役者が、石坂浩二の世代では少ないので石坂に被り過ぎる傾向があるのかとも思うが、大橋巨泉事務所から独立したり再婚も影響しているのかもしれない。何にしても、役者としての石坂浩二黄金期の再来とも言うべき状況は嬉しい。映画も「県庁の星」「日本沈没」と来て、同じく東宝配給で主演の「犬神家の一族」と出演作が続く。
 リアルタイムで石坂浩二金田一に接し得なかった遅れてきた世代としては、DVD-BOXの特典で長々と語ってくれた以外、偶のムック本で金田一を語る石坂、つまりは回想としての位置づけでしか石坂が金田一を語る姿しか見ることができなかっただけに、現在の役として金田一を熱心に語る石坂を見ることができるだけで妙な嬉しさがある。