読了 「日本映画が存在する」

3)「日本映画が存在する」阿部嘉昭 (青土社) ☆☆☆★★ 

日本映画が存在する
 阿部嘉昭を見直したのは、本書にも収録されている映芸95年度ベストテンで岩井俊二の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を挙げていた時で、あの大傑作が無視されている状況の中で阿部嘉昭だけが、正当に評価していた。
 納得したり反発したりしたりしながらも、90年代中盤からの90年代日本映画を量で読ませきる力量には単純な好き嫌いを超越するものがある。