米米CLUB再結成

 かねてよりの噂通りの再結成。小学生の頃から聴いていたこともあり、ホーンセクション有りの大所帯バンドが好きになった原点になるので、末期が酷いことになろうともアルバムだけは買い続けていたが。「GO FUNK」辺りが一番良かった。それでも「PhiⅡ」までは楽曲の質は高かったものの、カールスモーキーが「河童」のクリーンヒットに調子に乗って「ACRI」で制作費の不足分に米米資金を投入した辺りから雲行きが怪しくなり、それまで作詞作曲をバンド名にして印税を均等に割っていたのが、「H2O」ではカールスモーキーの個人名になっていたのが如実に不和を醸し出していたし、アルバムの完成度もえらく落ちてしまった。ラストアルバムの「PUSHED RICE」は、力を入れると直ぐに質の高いアルバムになるという好例だっただけに、ヒット曲が出ないというメガヒットを出してしまったが故の凋落的扱いが気の毒だったが。
 とは言え、カールスモーキーには全く興味はないが、米米には、という思いが強いので、シングル、アルバム、ツアーという一応期間限定とは言え活動再開は喜びたい。むしろ、同時代バンドの再結成が無残なことになっているので、それを覆すようなものになれば良いが。それにしても80年代臭、90年代前半臭がしてきてたまりませんな。