中古VIDEO 「時をかける少女」

molmot2006-03-28

9)「時をかける少女」(角川春樹

 100円で購入。公開時にも観たが、大阪は確か第七藝術劇場とシネフェスタで上映された。もう9年前になる。角川春樹は未だ係争中で、保釈されていた時期だった。角川春樹を評して、映画を文庫を売る為のCMとしか考えていないとか、映画を愛していないとか、クダラナイ物言いをするヒトが居たが、後ろ盾を無くし、金もないのに、保釈中に低予算ででも映画を作ってしまう角川春樹は、やはり映画が好きなんだろう。当初は大林宣彦が再び監督するという噂もあり、実際大林は、今度は兄と妹の純愛映画にしたいと、これまた変態気味な発言をしていたが、確かにこの時期の大林は兄妹の純愛に拘っていたようで、同時期に製作され、テレビ放送後にディレクターズカットが上映された「三毛猫ホームズの推理」は、正に兄と妹の危うい関係が随所に臭わせていた。
 シネフェスタで観たら客が3人だった。パンフも売ってなかった。角川春樹の脱ドラッグ初映画だが、完成度はそれ以前と変わらず、かなり辛い作品だった。一時期は絶対DVD化されないと思っていたが、最近好調の春樹はDVD化を準備しているようで、恐らく夏の細田守版「時をかける少女」公開に合わせて発売するかなと。
 そーいえば、この作品のヒロインは、オーデションで決まったコと完成した作品に出ているコが違っているという妙な作品で、男性社員へのセクハラで角川書店を退職した角川太郎がやってる芸能プロダクションのコを使ってくれと頼まれて急遽変更したとか聞いたことがある。